今回は視軸調整の具体的な
やり方について
説明する。
用意するものは平行器
(平行器の自作については
過去のブログ参照)
これがないと視軸調整は出来ない。
そんな物なくても
覗いて違和感ないように合わせればいいんでしょ?とか思う人もいるかもしれないけど。
ねずみは断言する、それは絶対に無理。
人間の目は多少左右の映像がズレていても
目と脳で無理やり補正して合わせてしまうのでどっちにどれだけズレてるかは分からない。
大きくズレていれば覗いた瞬間に目が拒否反応を示すけど、少しのズレだと気付かずに長時間見続けてしまい、後で目眩や頭痛に襲われることになる。
平行器無しで調整すると、この厄介な
「少しズレた双眼鏡」を生み出してしまう。
なので視軸調整するときは必ず平行器を使ってバッチリ合わせよう、と言う話。
・・・また前置きが長くなってしまった。
視軸調整といっても実際やる事は単純で
平行器越しに双眼鏡を覗いて
遠くの目標物の像を重ねるだけ。
ねずみがいつも目標物として使ってる目標物は
以前の記事でも紹介した3km先の鉄塔。
日本望遠鏡工業会によれば目標物の距離は
倍率の2乗×10m以上を推奨しているので
8倍だったら640m
10倍なら1km離れていればOK
ねずみ的には最低2kmぐらいは離れてて欲しいかな〜と思う。
調整されてない双眼鏡に平行器をあてて
鉄塔を見るとこう見える
写真ではちょっと見えづらいけど、鉄塔の先端の高さも左右もズレていることが分かる。
これはあくまで一例でズレの方向も量も個体によって様々、もっと盛大にズレている双眼鏡も沢山ある。
プリズムを通った側の視界は接眼レンズから離れているせいで見える範囲がかなり小さいけどそこは一旦無視して大げさな絵にしてみる。
青が左、赤が右の視界
左右に分けて描くとこうなる。
この状態から視軸を合わせるには、鉄塔の像が真ん中で重なるように視軸を動かせば良い。
具体的にどうするかというと
1.プリズムを動かすタイプの場合
目標物を動かしたい方にプリズムを動かす。
水平方向に動かしたい場合は、内外両方のプリズムを動かして上下の移動量を相殺してやる。
2.偏心環でレンズを動かすタイプの場合
視界を動かしたい方向にレンズを動かす。
つまり目標物を動かしたい方向と逆方向に
レンズを動かせば良い。
水平方向に動かしたい場合も同じ。
作業としてやる事はこれだけ。
なぜそうなるかは絵に書いてみればわかるけど、長くなるのでここでは説明しない。
視軸調整後の平行器を通した視界はこうなる。
鉄塔先端の像が一致している。
ちなみに左右どちらかだけを動かしても合わせる事はできるけど、なるべく両方の視軸を動かして中間の位置で合わせる事をオススメする。
この辺の最適なやり方はまだ模索中だけど
片側だけで合わせてるといくらやっても↑この状態から抜け出せないので、まずは左右両方で合わせに行くって意識を持っておいた方がいいと思う。
プリズムを動かすタイプはここまでの知識だけで比較的簡単に合わせることができる。
(破損のリスクは伴うけど、)
レンズを動かす偏心環タイプは、やってみるとわかるけど追い込んで行くほど難しくなってくる。
レンズの移動量を極座標で考える必要があるので頭が混乱してくるんだよね。。
慣れれば感覚でやれるようになるけど
最初はかなり難しい!
なので
次回はこの偏心環タイプについて
もっと詳しく説明するつもり
その3に続く。
やり方について
説明する。
用意するものは平行器
(平行器の自作については
過去のブログ参照)
これがないと視軸調整は出来ない。
そんな物なくても
覗いて違和感ないように合わせればいいんでしょ?とか思う人もいるかもしれないけど。
ねずみは断言する、それは絶対に無理。
人間の目は多少左右の映像がズレていても
目と脳で無理やり補正して合わせてしまうのでどっちにどれだけズレてるかは分からない。
大きくズレていれば覗いた瞬間に目が拒否反応を示すけど、少しのズレだと気付かずに長時間見続けてしまい、後で目眩や頭痛に襲われることになる。
平行器無しで調整すると、この厄介な
「少しズレた双眼鏡」を生み出してしまう。
なので視軸調整するときは必ず平行器を使ってバッチリ合わせよう、と言う話。
・・・また前置きが長くなってしまった。
視軸調整といっても実際やる事は単純で
平行器越しに双眼鏡を覗いて
遠くの目標物の像を重ねるだけ。
ねずみがいつも目標物として使ってる目標物は
以前の記事でも紹介した3km先の鉄塔。
日本望遠鏡工業会によれば目標物の距離は
倍率の2乗×10m以上を推奨しているので
8倍だったら640m
10倍なら1km離れていればOK
ねずみ的には最低2kmぐらいは離れてて欲しいかな〜と思う。
調整されてない双眼鏡に平行器をあてて
鉄塔を見るとこう見える
写真ではちょっと見えづらいけど、鉄塔の先端の高さも左右もズレていることが分かる。
これはあくまで一例でズレの方向も量も個体によって様々、もっと盛大にズレている双眼鏡も沢山ある。
プリズムを通った側の視界は接眼レンズから離れているせいで見える範囲がかなり小さいけどそこは一旦無視して大げさな絵にしてみる。
青が左、赤が右の視界
左右に分けて描くとこうなる。
この状態から視軸を合わせるには、鉄塔の像が真ん中で重なるように視軸を動かせば良い。
具体的にどうするかというと
1.プリズムを動かすタイプの場合
目標物を動かしたい方にプリズムを動かす。
水平方向に動かしたい場合は、内外両方のプリズムを動かして上下の移動量を相殺してやる。
2.偏心環でレンズを動かすタイプの場合
視界を動かしたい方向にレンズを動かす。
つまり目標物を動かしたい方向と逆方向に
レンズを動かせば良い。
水平方向に動かしたい場合も同じ。
作業としてやる事はこれだけ。
なぜそうなるかは絵に書いてみればわかるけど、長くなるのでここでは説明しない。
視軸調整後の平行器を通した視界はこうなる。
鉄塔先端の像が一致している。
ちなみに左右どちらかだけを動かしても合わせる事はできるけど、なるべく両方の視軸を動かして中間の位置で合わせる事をオススメする。
この辺の最適なやり方はまだ模索中だけど
片側だけで合わせてるといくらやっても↑この状態から抜け出せないので、まずは左右両方で合わせに行くって意識を持っておいた方がいいと思う。
プリズムを動かすタイプはここまでの知識だけで比較的簡単に合わせることができる。
(破損のリスクは伴うけど、)
レンズを動かす偏心環タイプは、やってみるとわかるけど追い込んで行くほど難しくなってくる。
レンズの移動量を極座標で考える必要があるので頭が混乱してくるんだよね。。
慣れれば感覚でやれるようになるけど
最初はかなり難しい!
なので
次回はこの偏心環タイプについて
もっと詳しく説明するつもり
その3に続く。
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