平行器作成の途中だけど
今回は鉄塔の話。
ねずみがいつも双眼鏡の視軸調整に
使っている目標物がある、
それが家の窓から見えるこの鉄塔。
平行器や双眼鏡の視軸調整で
いつもお世話になっている。
今回はこの鉄塔から
どんな情報が得られるか
検証してみようと思う、もちろん
双眼鏡マニアには重要な情報である。
まずはこの鉄塔をGoogle earthで測定すると家からの距離が3.03km
家から見えてる向きで幅を測ると
下の方は9.63m。
上の方は2.94m。
さらに送電線を保持してるアームの
上下の間隔を写真から推測すると
鉄塔の上の幅の1.5倍だったので
約4.4mとなる。
まずはこれがどのくらい信用できる
数字なのか検証してみる。
鉄塔の近くにスズキのハスラーらしき
車があったので全長を測ってみると
3.32m
カタログ上のハスラーの全長は
3.395mなので誤差は6%程度。
スゴい、Googleの衛生写真って
こんなに正確なんだな。。
さらに鉄塔の鉄骨を調べてみると
等辺山型鋼というL字材で一辺の長さは
大きいもので250mmらしい。
この鉄塔に使われてるものが
何mmのものか分からないけど
不利めにみて250mmとする。
鉄塔の両端のラインはこの鉄骨を
ほぼ斜め45°から見てるので
幅250×1/√2=177mmとなる。
画像から測ったアバウトな数字もあるけどこれで鉄塔の寸法が大体分かった。
これらの寸法から角度に変換して行くと
鉄塔の下の方の横幅は
atan(9.63/3030)=0.182・・・°
度分秒に変換すると
約10分56秒
鉄塔の上の方の横幅は
atan(2.94/3030)=0.0555・・・°
約3分20秒
送電線を保持してるアーム上下の間隔は
atan(4.4/3030)=0.0832・・・°
約5分00秒
鉄骨一本分は
atan(0.177/3030)=0.00334・・・°
約12秒
となる。
平行器の調整ではズレを
鉄骨一本以内に収めたので
誤差は12秒以内
なかなか良い精度では?
双眼鏡の視軸調整の目安として考えると
JIS B 7121で規定される8倍双眼鏡
高性能品AA級に許される
左右の内方ズレは7分30秒以内なので
鉄塔の上2個分ズレていいことになる。
鉄塔の下1個分ズレてたらNG。
左右の外方ズレは結構厳しくて
2分30秒以内なので鉄塔の上1個分
ズレてもNGになる。
・・・ねずみ的にはちょっとでも外方ズレの時点でNGなのだが、その話はまた別の記事で。
上下ズレもこれまた厳しく
2分30秒以内なので
送電線のアーム間隔の半分以下に
収める必要がある。
と鉄塔一本あればいろんな事が分かる。
双眼鏡マニアの方はみんなそれぞれ
お気に入りの目標物を
持ってるんじゃないかな?
この鉄塔を使った視軸調整の話は
また追々書いていこうと思う。
ちょうどいいところに立っててくれてありがとう!鉄塔に感謝。
今回は鉄塔の話。
ねずみがいつも双眼鏡の視軸調整に
使っている目標物がある、
それが家の窓から見えるこの鉄塔。
平行器や双眼鏡の視軸調整で
いつもお世話になっている。
今回はこの鉄塔から
どんな情報が得られるか
検証してみようと思う、もちろん
双眼鏡マニアには重要な情報である。
まずはこの鉄塔をGoogle earthで測定すると家からの距離が3.03km
家から見えてる向きで幅を測ると
下の方は9.63m。
上の方は2.94m。
さらに送電線を保持してるアームの
上下の間隔を写真から推測すると
鉄塔の上の幅の1.5倍だったので
約4.4mとなる。
まずはこれがどのくらい信用できる
数字なのか検証してみる。
鉄塔の近くにスズキのハスラーらしき
車があったので全長を測ってみると
3.32m
カタログ上のハスラーの全長は
3.395mなので誤差は6%程度。
スゴい、Googleの衛生写真って
こんなに正確なんだな。。
さらに鉄塔の鉄骨を調べてみると
等辺山型鋼というL字材で一辺の長さは
大きいもので250mmらしい。
この鉄塔に使われてるものが
何mmのものか分からないけど
不利めにみて250mmとする。
鉄塔の両端のラインはこの鉄骨を
ほぼ斜め45°から見てるので
幅250×1/√2=177mmとなる。
画像から測ったアバウトな数字もあるけどこれで鉄塔の寸法が大体分かった。
これらの寸法から角度に変換して行くと
鉄塔の下の方の横幅は
atan(9.63/3030)=0.182・・・°
度分秒に変換すると
約10分56秒
鉄塔の上の方の横幅は
atan(2.94/3030)=0.0555・・・°
約3分20秒
送電線を保持してるアーム上下の間隔は
atan(4.4/3030)=0.0832・・・°
約5分00秒
鉄骨一本分は
atan(0.177/3030)=0.00334・・・°
約12秒
となる。
平行器の調整ではズレを
鉄骨一本以内に収めたので
誤差は12秒以内
なかなか良い精度では?
双眼鏡の視軸調整の目安として考えると
JIS B 7121で規定される8倍双眼鏡
高性能品AA級に許される
左右の内方ズレは7分30秒以内なので
鉄塔の上2個分ズレていいことになる。
鉄塔の下1個分ズレてたらNG。
左右の外方ズレは結構厳しくて
2分30秒以内なので鉄塔の上1個分
ズレてもNGになる。
・・・ねずみ的にはちょっとでも外方ズレの時点でNGなのだが、その話はまた別の記事で。
上下ズレもこれまた厳しく
2分30秒以内なので
送電線のアーム間隔の半分以下に
収める必要がある。
と鉄塔一本あればいろんな事が分かる。
双眼鏡マニアの方はみんなそれぞれ
お気に入りの目標物を
持ってるんじゃないかな?
この鉄塔を使った視軸調整の話は
また追々書いていこうと思う。
ちょうどいいところに立っててくれてありがとう!鉄塔に感謝。
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