最近ブログ更新をサボっていたねずみ。
なにをしていたかと言うと
自作平行器の改良である。
こちらは改良前のやつ。
夏になってからのこと。
いつもの双眼鏡の視軸調整をやろうとしたら
平行器自体の視軸が上下に3分程度ズレていることに気がついた。
どうも温度変化でプリズムの締め加減の
バランスが変わったみたい。
こうなると再調整をするしかないのだけど
これが意外と時間のかかる作業なのだ。
ねずみが最初に作った平行器は
構造が簡単で作りやすいことと
コストを重視しすぎて
調整のやりやすさが犠牲になっていた。
プリズムを押さえる3本のイモネジの締め加減でプリズムの角度を微調整すると言う強引な構造。。。
詳細は過去の記事参照
http://mouse830.livedoor.blog/archives/8850636.html
3本のネジのバランスでプリズムの傾きが決まるので、どれを絞めたらどっちに像が動くかハッキリわからない
ネジを絞めたり緩めたりしてピッタリ合うところを探すのだが、上手くいかない時は1台の調整に1時間ぐらいかかることもあった。
この構造に限界を感じて
改良版を開発することにした。
まず考えた構造がコレ
ミラーを接着したベースのプレートを
ケースにネジ留めして、ネジを中心に回転させる。この構造は前と同じ。
それをケースの前後に付けたイモネジで
プレートを両端から押して角度を調整する。
同じ構造をプリズムの方にも設けて
こちらは垂直方向に回転させる。
ハーフミラー側が左右調整
プリズム側が上下調整で
X-Yで別々に調整出来る構造とした。
思いついたらlet's試作!
いきなり完成!
作ってみたらいろいろ気付いた。
今までの構造は回転するベースプレートを
プリズムごと上から押さえつけていたが
今回はイモネジで挟んでるだけなので
プレートが微妙に浮いたりして安定しない。
それと、調整ネジが4つの面に分散してしまったので覗きながらネジを探すのが大変で調整時の作業性が非常に悪い、
と言うことで、あっさりボツ。
次に思いついたのは
2本のイモネジを支点にして
ベースプレートをシーソーの様に
傾ける構造。
左右2本の引きネジで
シーソーの傾きを決める。
コレを、前作と同じように
上下と左右の調整を分担させる形で
ミラーとプリズムにそれぞれ仕込んだ。
完成!
今度はプレートが4点で押さえられてるので
安定性はかなり向上したのだが
加工部位が多くて作るのが大変になった。
調整ネジも2面に分かれてるので
地味にやりにくいな〜と思いながら
調整作業をやってる時
ねずみはふと気付いた。
左右方向を調整する機構の
(上の写真ではプリズム側)
シーソー支点の2本のイモネジの高さを変えると上下方向の調整も出来てしまうのだ。
この機構は垂直面に1つあれば良くて
2つ付ける必要は無かった。
単純なことだけど実際作ってみるまで気付かなかった、やってみるって大事だね。
この機構はプリズム側に付けると
ベースプレートがプリズムの重みで微小にたわんでしまい、平行器を上下逆さまにした時に光軸がズレることが分かったので
質量の軽いハーフミラー側に付けることにした。
こんな絵で伝わるだろうか?
ベースプレートを上下に傾けると
視界も上下に移動する。
これで方針は決まったので
いよいよ本格的な設計に入る。
今まで俗に言うポンチ絵で作ってたけど
複雑化してきて寸法間違えそうなので
今度はちゃんと設計図を書いたぞ!
公開するので興味ある方は
作ってみてくださいな。
精度は自分の腕次第なので公差は無し。
アルミ材はホームセンターで売ってるやつで
板厚2mmの物がちょうど良い。
ネジサイズはM2〜3でお好みで。
細かいところではハーフミラーの
ガラスの屈折で光路が0.3mmぐらいオフセットするとこまで考慮したけど、手加工でそんな精度出せるかな?
次回はいよいよ本命仕様の作成!
その2に続く。
なにをしていたかと言うと
自作平行器の改良である。
こちらは改良前のやつ。
夏になってからのこと。
いつもの双眼鏡の視軸調整をやろうとしたら
平行器自体の視軸が上下に3分程度ズレていることに気がついた。
どうも温度変化でプリズムの締め加減の
バランスが変わったみたい。
こうなると再調整をするしかないのだけど
これが意外と時間のかかる作業なのだ。
ねずみが最初に作った平行器は
構造が簡単で作りやすいことと
コストを重視しすぎて
調整のやりやすさが犠牲になっていた。
プリズムを押さえる3本のイモネジの締め加減でプリズムの角度を微調整すると言う強引な構造。。。
詳細は過去の記事参照
http://mouse830.livedoor.blog/archives/8850636.html
3本のネジのバランスでプリズムの傾きが決まるので、どれを絞めたらどっちに像が動くかハッキリわからない
ネジを絞めたり緩めたりしてピッタリ合うところを探すのだが、上手くいかない時は1台の調整に1時間ぐらいかかることもあった。
この構造に限界を感じて
改良版を開発することにした。
まず考えた構造がコレ
ミラーを接着したベースのプレートを
ケースにネジ留めして、ネジを中心に回転させる。この構造は前と同じ。
それをケースの前後に付けたイモネジで
プレートを両端から押して角度を調整する。
同じ構造をプリズムの方にも設けて
こちらは垂直方向に回転させる。
ハーフミラー側が左右調整
プリズム側が上下調整で
X-Yで別々に調整出来る構造とした。
思いついたらlet's試作!
いきなり完成!
作ってみたらいろいろ気付いた。
今までの構造は回転するベースプレートを
プリズムごと上から押さえつけていたが
今回はイモネジで挟んでるだけなので
プレートが微妙に浮いたりして安定しない。
それと、調整ネジが4つの面に分散してしまったので覗きながらネジを探すのが大変で調整時の作業性が非常に悪い、
と言うことで、あっさりボツ。
次に思いついたのは
2本のイモネジを支点にして
ベースプレートをシーソーの様に
傾ける構造。
左右2本の引きネジで
シーソーの傾きを決める。
コレを、前作と同じように
上下と左右の調整を分担させる形で
ミラーとプリズムにそれぞれ仕込んだ。
完成!
今度はプレートが4点で押さえられてるので
安定性はかなり向上したのだが
加工部位が多くて作るのが大変になった。
調整ネジも2面に分かれてるので
地味にやりにくいな〜と思いながら
調整作業をやってる時
ねずみはふと気付いた。
左右方向を調整する機構の
(上の写真ではプリズム側)
シーソー支点の2本のイモネジの高さを変えると上下方向の調整も出来てしまうのだ。
この機構は垂直面に1つあれば良くて
2つ付ける必要は無かった。
単純なことだけど実際作ってみるまで気付かなかった、やってみるって大事だね。
この機構はプリズム側に付けると
ベースプレートがプリズムの重みで微小にたわんでしまい、平行器を上下逆さまにした時に光軸がズレることが分かったので
質量の軽いハーフミラー側に付けることにした。
こんな絵で伝わるだろうか?
ベースプレートを上下に傾けると
視界も上下に移動する。
これで方針は決まったので
いよいよ本格的な設計に入る。
今まで俗に言うポンチ絵で作ってたけど
複雑化してきて寸法間違えそうなので
今度はちゃんと設計図を書いたぞ!
公開するので興味ある方は
作ってみてくださいな。
精度は自分の腕次第なので公差は無し。
アルミ材はホームセンターで売ってるやつで
板厚2mmの物がちょうど良い。
ネジサイズはM2〜3でお好みで。
細かいところではハーフミラーの
ガラスの屈折で光路が0.3mmぐらいオフセットするとこまで考慮したけど、手加工でそんな精度出せるかな?
次回はいよいよ本命仕様の作成!
その2に続く。